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2013年06月04日

♥心の支え♥

 キラキラ Facebookよりキラキラ 

【小学生の時、僕は】


小学生の時僕はイジメられていた。

無視されたり叩かれたり・・・
死にたいとは思わなかったけど
学校に行くのはとても辛かった。

イジメをするのは
一部のクラスメートだけだったけど
他の子たちは自分もイジメられるのが怖くて
誰も助けてはくれなった。

ある日授業で
「自分のお父さん」
の事について作文を書く授業があった。
先生はなんでもいいんだよ。
  遊びにいった事とか
  お父さんの仕事の事とかでいいと言っていた。

けど僕はなかなか書く事ができなかった。
クラスの子達はみんな楽しそうに書いている中、
僕一人教室のなかでひとりぼっちだった。

結果から言うと作文は書いた。
書いたのだが「自分のお父さん」
というテーマとは違う事を書いた。

あとで先生に怒られるかも・・・
またこれがきっかけでイジメられるのかな
と子供心にとても不安だった。
でもそれしか書けなかった。

作文は授業の終わりと同時に集められ先生は
「じゃあ来週発表会をします。」と言った。
先生はそのまま教室を後にした。

その後は頭を叩かれて
イジメられているふだんの僕がいた。


「じゃあ今日は発表会をしてもらいます。」
今日は作文の発表会の日。

先生が選んだ中から順に
書いた本人に読んでいってもらいます
と先生は言った。
「僕のお父さんは・・・」
「私のパパはよくおならをします。」
クラスの子たちのおもしろい文章にみんな笑ったり
お父さんの仕事に驚いたりしていた。
でも僕は全然聞いていなかった。
ただひたすら
「僕の作文は選らばませんように」
ただ祈って下を向いているだけだった。

発表会は順調に進み
あと10分で授業も終わるところまで来ていた。
僕は少し安心していたのだが
その期待は無駄だった。
「じゃあ最後に〇〇君に読んでもらいます」

頭の中は真っ白だった。
「あの、先生・・・
僕はお父さんの事書いてないです。」
クラス中から非難の声が上がった。

バカじゃねえの?
廊下に立ってろよオマエ
様々な声が飛び交ったが
非難の意見はみんな一緒だった。
もうどこにも逃げられなかった。

「静かにしなさいっ!」

突然の大声に教室は静まり返った。
「先生はどうしても読んでもらいたいの。
 だからみんな聞いてください」

「さあ読んでください」


「ぼくのお父さん」

「僕のお父さんはいません。
幼稚園の時に車にはねられて死んだからです。
だからお父さんと遊んだのも
どこかへ行った事もあまりありません。

それにお父さんの事も
あまりおぼえていないです。
写真があるのでみましたが
おぼえていないです。
だからおばあちゃんと
お母さんのことをかきます。

 お母さんは昼間しごとにいって
 お父さんののかわりに働いています。

朝はやくから夜おそくまでいつも働いています。
いつもつかれたといってますが
甘いおかしやたいやきを
買ってきてくれるので
とてもだいすきです。

おばあちゃんは
げんきで通学路のとちゅうまで
いつもいっしょに歩いてきてくれます。
ごはんはみんなおばあちゃんが
作ってくれてとてもおいしいです。

お母さんが働いているので
父兄参観の時にはおばあちゃんが来てくれます。
みんなは
おまえの母ちゃんババァなんだ
とからかってくるのではずかしったけど
でもとてもやさしいいいおばあちゃんです」

「だからお父さんがいなくても
僕はあまりさびしくありません。
お母さんとおばあちゃんが
いてくれるからです。

お母さんはお父さんがいなくて
ゴメンね
と言ったりするので
早く僕が大人になって仕事をして
うちの家族のお父さん代わりになって
お母さんとおばあちゃんの生活を
楽にしてあげたいと思います

だからおばあちゃんには
長生きしてね
といつもいっていて
お母さんには
いつも肩をもんであげています。

二人とも泣いたりするので
すこしこまるけど
そんなお母さんとおばあちゃんが
僕は大好きです。」


一気に僕はしゃべった。


先生には
死んだお父さんのことを書けばいいのに
と言われると思ったし

クラスの子達からは
おまえお父さんがいないのか?
もしかして捨て子だったんじゃねえか?
とまたイジメられるのかなと思ったりしていた。

顔をあげる事もできなかった僕は
救いを求めるように先生の顔を見てみた。

先生は立ったまま泣いていた・・・

先生だけではなかった。

他の子たちもみんな泣いていた。

僕が始めて好きになった初恋の子は
机にうずくまって泣いていた。

イジメていた子たちもみんな泣いていた。

でも僕にはなぜみんな泣いているのか分からずにいた。


どうして?
お父さんがいないから
お母さんとおばあちゃんの事仕方なく書いたのに。
どうしてみんな泣いているのだろう?

「〇〇君・・・」

「はい・・・」

「先生は人の心が分からないダメな先生でした。
ゴメンなさい。

世の中には親御さんのいない子もいるのにね。
そういう子たちの事も頭になくて
お父さんの事を書いてだなんて
あなたの事も知らなかったとはいえ
本当にごめんなさいっ!」
先生は顔を覆ったまま泣き崩れていた。


それがその日起こった出来事だった。
♥心の支え♥



次の日からなぜかイジメられなくなった。

相変わらず口悪くからかったりはされたけど

殴られる事はなく

イジメのリーダー格の子に

遊びに連れていってもらえるようになった。


先生はその後の家庭訪問で

その日の出来事をおばあちゃんに話して謝っていた。


作文の事は僕は話もしていなかったので

少し怒られたけど

話を聞いた母も今は亡くなったばあちゃんも

うれし泣きみたいなくちゃくちゃの顔で叱ってくれた。


僕も立派な

人に誇れるような仕事はしていないけど

家族のおかげで

一人前の大人の男にはなれたとは思う。



大人になった今でもその時の事はなぜか覚えいるし

ふと思い出したりもする。

これが僕がかける自分の思い出です。


私的な事を長々書きすぎましたね。


でも読んでくれた方には

「ありがとう」

と言いたいです。




出典:2chコピペ保存道場
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Posted by ラベンサラ at 07:53 │ご報告